『こねこのチー』主題歌まとめ｜歴代OP・EDとアーティスト情報を紹介

「こねこのチー」シリーズの主題歌を網羅的に知りたい方へ。

歴代のOP・ED曲とそれを歌うアーティスト情報を一気にチェックできます。

初代から最新作『ポンポンらー夏休み』まで、魅力的な楽曲の背景も詳しくご紹介します。

1. 「こねこのチー」主題歌一覧｜作品ごとのOP・EDを整理

『こねこのチー』（旧：チーズスイートホーム）は2008年から続く人気アニメシリーズで、その主題歌も作品の雰囲気を彩る大切な要素となっています。

シリーズごとに異なるテーマを持つ中で、音楽もまた、子ども向け・癒し系・冒険心・ノスタルジーなど様々な表情を見せてきました。

・初代TVアニメ／OVA『チーズスイートホーム』（2008〜2009）

第1期である『チーズスイートホーム』のOPテーマは、チー役・こおろぎさとみさんによる「おうちがいちばん」。

チーの視点をそのまま歌にした構成で、鳴き声のような“チー語”で歌われる唯一無二の主題歌となっています。

・『チーズスイートホーム あたらしいおうち』（2009）

第2期ではテーマが「冒険」にシフトし、松本梨香さんが歌う「チーさな大冒険」が起用されました。

ピカチュウの声優でもある松本さんのハツラツとした歌声が、作品の躍動感を引き立てます。

・3DCG版『ポンポンらー大冒険』（2016〜2018）

3DCG化されたシリーズ『こねこのチー ポンポンらー大冒険』では、Wi-Fi-5による楽曲「にゃーお!」が使用されました。

明るくキャッチーなメロディと可愛らしい振付付きのMVも公開され、視聴者参加型の子ども番組的演出が話題を呼びました。

・最新作『ポンポンらー夏休み』（2024〜）

Netflix配信の最新作では、YouTubeシーンで活躍するアーティストが起用されました。

• OP：「心まかせ」（kobasolo feat. こぴ）
• ED：「Myr」（田中梨瑚）

沖縄を舞台にした今作にふさわしく、心地よい風と光を感じさせるサウンドが、物語を穏やかに包み込んでいます。

2. 楽曲ごとの魅力｜歌詞・メロディ・アーティストに注目

『こねこのチー』シリーズに使われた主題歌は、作品の空気感やキャラクターの心情を音楽で表現しており、それぞれの曲に明確なテーマと役割があります。

ここでは、特に印象深い主題歌の内容とその魅力について、歌詞・メロディ・アーティスト背景に焦点を当ててご紹介します。

・「おうちがいちばん」チー（こおろぎさとみ）――子猫視点の無邪気さ

この曲は、言葉ではなく“鳴き声”で感情を伝えるユニークな主題歌です。

こおろぎさとみさんが演じるチーの声で、喜び・怒り・甘えといった感情を音で表現しており、小さな子どもでも親しみやすい構成です。

・「ねぇ」Perfume――冒険にぴったりのテクノポップ感

エレクトロユニットPerfumeによる「ねぇ」は、チーの新しい世界への好奇心を象徴する楽曲です。

中田ヤスタカによるプロデュースで、リズム感とミニマルな構成美が際立ち、視覚・聴覚両面でインパクトを残しました。

・「にゃーお!」Wi‑Fi‑5――チーの愛らしさを引き立てる歌詞とサウンド

「にゃーお!」は、Wi‑Fi‑5の明るい歌声と、“にゃーお”というチーの鳴き声をフックにしたポップチューン。

曲中には、お散歩・いたずら・おやつタイムなど日常のチーを思わせる歌詞が盛り込まれ、視聴者の共感を誘います。

・「心まかせ」kobasolo feat. こぴ／「Myr」田中梨瑚――南国感と物語後の余韻

2024年の新作で使われたOP「心まかせ」とED「Myr」は、穏やかで透明感ある音作りが特徴。

OPでは“出発”の希望、EDでは“帰り道”の静かな余韻を音で演出し、1話ごとの起伏を自然に支えています。

kobasoloと田中梨瑚というアーティストの起用は、YouTube発の音楽家の台頭を象徴するキャスティングでもあります。

3. アーティスト背景と制作エピソード

『こねこのチー』シリーズの主題歌は、アーティストと作品の世界観の親和性を意識した選曲・制作が行われています。

ここでは代表的な主題歌を手がけたアーティストのプロフィールや、制作当時のエピソードを紹介します。

・Perfume×中田ヤスタカ：「ねぇ」の生まれた背景

Perfumeの「ねぇ」は、2010年にシングルとしてリリースされた楽曲で、“日常の小さな違和感”を描く歌詞が特徴。

アニメとのタイアップは直接的ではありませんが、『こねこのチー』3DCG版のPVなどで使用されたことから、チーの世界にぴったりの音像として再注目されました。

・Wi‑Fi‑5「にゃーお!」はチーの声とリンクした子ども向け設計

Wi‑Fi‑5は、2017年に結成された5人組ガールズユニットで、アニメ・キッズ番組との親和性を重視した活動が特徴。

2018年にリリースされた「にゃーお!」は、子どもが一緒に口ずさめるような簡単な歌詞とコーラスが意図されており、教育番組的な価値もありました。

作詞・作曲には、“鳴き声を曲として成立させる”という挑戦的な要素も含まれていました。

・kobasolo＆こぴと田中梨瑚のコメントで探る2024年夏の沖縄編OP/ED

2024年配信の『ポンポンらー夏休み』では、YouTube出身アーティストの起用が話題となりました。

kobasoloさんはYouTube登録者数200万人を超えるプロデューサーで、自然体で優しいアレンジに定評があります。

ボーカルを担当したこぴさんも、「沖縄の夏休みを感じてほしい」というコメントを寄せ、“体感型BGM”としての主題歌を意識して制作されたことが分かります。

田中梨瑚さんによるED「Myr」は、“家に帰る時間”を意識した静かなメロディが印象的で、視聴後の余韻をしっとりと包み込むような作品に仕上がっています。

まとめ：「こねこのチー」主題歌で振り返る作品の魅力と音楽演出

『こねこのチー』シリーズの主題歌は、その時々の物語とチーの成長、世界観に寄り添った音楽で構成されています。

初代の「おうちがいちばん」では家庭という安心感を、Wi‑Fi‑5の「にゃーお!」では冒険心と好奇心を、最新作の「心まかせ」「Myr」では旅の始まりと終わりの余韻をそれぞれ音で表現しています。

楽曲はただのBGMではなく、物語の“もうひとつの語り部”として、作品を感情的に豊かにしてくれる存在です。

今後のシリーズ展開においても、どのような音楽が添えられるのか──主題歌を通じて作品世界をより深く味わえるはずです。